どいゆうゆう保育園

 本園は公立保育園として長く地域に親しまれてきた保育園です。民間移管に伴い,新たな保育方針が打ち出され,それに伴い内部空間の刷新と構造体の老朽化に伴い,建替えることになりました。

所在地は380年前に埋め立て開拓された場所で地盤が弱いので建物全体の軽量化を図るため,二階建て木造在来工法の準耐火構造を採用した認可保育園としました。

敷地は東西に長い長方形で,南面に園庭を配し,園庭に面して直射日光を遮るためにバルコニーや広縁を挟んで保育室を配置するレイアウトとなっています。建物全体は周囲の低層住宅とのバランスを考え,落ち着いた色合いと木質素材をイメージした外壁を採用しました。園庭と全面道路との間に緑地帯を挟みこみ,道路からの視線や園庭からの騒音の緩衝体となっています。

旧保育園にシンボリックなクスノキの大木があったのでそれを残して,そのそばにソメイヨシノを植えました。そしてその両側に中木のコナラ・ミズナラ,そしてその外側に低木のドウダンツツジ,また,各樹木の足元にクローバーを植えこみました。 春,卒入園のときはソメイヨシノのピンク,晩春はドウダンツツジの白い花,初秋はナラの木のドングリを拾い四葉のクローバーを探し,晩秋はドウダンツツジの真っ赤な紅葉と,四季折々に道行く人々や園庭の子どもたちが楽しむことができます。

このように親しみのある自然の設えを通って,道路から門扉,エントランスへのアプローチにアースカラーのラダム,外部階段と園庭の間はピンクの混ざったストレートロッキングを舗くことで異なるエリアを繋ぎ,統一性を図りました。 敷地周辺への配慮を行うことによって,保育園が近隣の風景の中にとけこみ,更なる歴史を刻んでほしいと思います。

尼崎
南西角
エントランスホール
心地よい吹き抜け
明るいトイレ