大阪市において,待機児童の解消のため 保育園の分園設置が促進された。保育園の設立の敷地確保が難しいため,ビルインで,10名から25名程度の乳幼児をあずかることのできる施設である。
(社福)柿の木福祉の園では,本園の向かいのビルの1階が開いていたので,そこを分園として改修することになった。
この保育園の分園の場所は,テーラーの事務所として使用されていたので,既存の物入れなどはそのまま利用することになったが,子供用トイレや調乳室などが新設となった。
保育園分園への用途変更に当たり 設備の配管ルートの設計が一つの課題である。今回は水周りを集約させ,構造体を傷つけないよう留意した。
角地でないので開口部は前面にしか取れないため,照明器具を増やして 内装の壁を 明度の高い色調として,保育室内の明度を確保した。