ささぎす・マーヤ保育園は(社福)伝法福祉会の分園である。
この周辺一帯は,近年 マンションが建てこみ,待機児童が非常に多く 保育園建設が求められる地域である。
保育園 分園計画に当り,もともとデイサービスセンターに使われていた内装を すべて 解体し,保育室 ,厨房,ユーティリティーの3部屋に区切られている。 保育室の奥には,乳児のための「畳の間」が設けられている。
子供の頃より整理された保育室内は,無意識に「整理整頓」という意識を植え付けるという考えから,できるだけ壁面収納に心がけた。
一部屋の保育室は リマリのない空間になりがちなので,中央部分に局面のパーテーションを設け,その裏には「子供用の手ぬぐい掛け」が仕込まれている。パーテーションには大小二つの開口があいており,子供達はトンネル遊びをしながら,手洗やお手拭を体験するのである。
保育室の床はゴムメッシュによる空気層を含ませることのできるフローリングとした。それにより,フローリング床の保温性とクッション性を確保した。